諸手船神事は、美保崎におられる事代主神が、父神である大国主神から国譲りの相談を受ける様を儀礼化した祭です。
儀式の流れ
※以下の各名称にカーソルを合わせると読み仮名が表示されます。
11/27~12/2
12/3(当日)
Q&A
- トーメーとは何ですか?
- トーメーは「トーメー」と言いながら港内を巡り、周囲に「神事がはじまるので、専念してください」という周知伝達と注意喚起の意味があります。
※古語に「専(たくめ)」という言葉があります。これは、「そのことだけに集中する」とか「それ一筋」などの意味があります。トーメーは「たくめ」が音変化して「とうめ」になり、そして「トーメー」になったと推測されます。
※このほか、當屋を「頭前(とうまえ)」と呼ぶ地域もあり、これを語源とする説もあります。
- 諸手船神事の直前に行われる「客人社祭」とはどういったお祭ですか?
- 客人社とは、美保神社末社のひとつであり、大国主神をお祀りする社です。客人社祭は、毎年の末社例祭であるとともに、これから諸手船神事を行うことを大国主神へ奉告する祭でもあります。
※諸手船神事は、大国主神のもとより遣いの神が美保の地へ訪れ、事代主神が承諾される故事に由来します。
- 諸手船に乗船する真劔持ち(まっかもち)・大櫂(おおがい)・大脇(おおわき)・櫂子(かこ)とはどういった役ですか?
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真劔持ち 真劔を持つ人のことをいいます。両當屋が務めます。 大櫂 舵取りで船長。上官より「みくじ」によって1名ずつ当たります。 大脇 大櫂の補佐役。大櫂が事故にあった場合、その代役を務めます。そのため、櫂子の烏帽子とは違い、大櫂と同じ烏帽子を被ります。「一」は客人當、「二」は上席休番が務めます。 櫂子 諸手船の漕ぎ手。準官より「みくじ」によって6名ずつ当たります。
- 真劔(まっか)とは何ですか?
- 剣を模った祭具。遣い神の「しるし」であると同時に、諸手船の中に悪霊が入らないためのものです。
- 諸手船は二艘ありますが、それはどうしてですか?
- 当社に本殿が二つあるからです。青柴垣神事の各行事と同様に諸手船神事でも両殿同儀で神事を齋行しています。
- 應答祝言(おうとうしゅうげん)とは何ですか?
- 宮司は大櫂と対面して合拍手(天逆手を表現)した後に、天壌無窮の御神勅をはじめ数々の祝いの詞を述べます。