諸手船神事

イメージ:諸手船神事

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諸手船神事は、美保崎におられる事代主神が、父神である大国主神から国譲りの相談を受ける様を儀礼化した祭です。

儀式の流れ

※以下の各名称にカーソルを合わせると読み仮名が表示されます。

  • 11/27~12/2
  • 12/3(当日)

11/27~12/2

11/27 地主社宵祭 地主社
神職 地主社祭の前日に宵祭りを執行する。
11/28 15:00 地主社祭 地主社
御祭神は、「事代主神」或いは「御穂須須美命」と伝わる。
11/30 甘酒造込 神社神饌所
神職 「諸手船神事宵祭(御供献上)」でお供えする甘酒を奉製する。
12/1 上準官帳届 神社社務所
頭人 12/1時点での上官準官名簿を神社(宮司)へ届ける。
注連縄掛替 社殿・境内
神職 神事に先立ち、本殿以下全ての注連縄を掛け替える。
餅搗き 境内
神職 神事に先立ち、本殿以下全ての注連縄を掛け替える。
夕刻 客人當神楽参籠 社殿・神事会所
客人當はこれより世俗との関わりを絶つ。
12/2 御供奉製 境内
旧巫女家 宵祭のお供えである御供76台を蒸し、椀に盛りつける。御供とは白米を炊いたものである。
甘酒拝礼 神社神饌所
宮司 お供えする甘酒に拝礼する。
甘酒盛 神社神饌所
旧巫女家 甘酒拝礼の後、木瓶子に盛りつける。
潮掻
宮司以下神職、役前など 潔斎(海中で身を清める)。
客人社宵祭 客人社
神職 客人社祭の前日に宵祭りを執行する。
18:00 諸手船神事宵祭
御供献上
社殿
写真:諸手船神事宵祭
写真:諸手船神事宵祭
御供(ごくう)76台など、合計100台以上のお供えを献上する儀。所要時間約1時間半。
先ず、開 扉
次、奉 幣
次、御供献上〈大御前〉53台 〈二御前〉52台 〈若宮社〉 3台
次、祈 願
次、閉 扉
次、司ノ舞
次、巫女舞 2座(内、1座は客人社へ向かって)
22:00 トーメー 港内
港内に祭り始めの御触れを告げ廻る。

12/3(当日)

0:00 トーメー 港内
12:00参進 客人社祭 客人社
頭人・客人當ほか役前上準官参列。
写真:客人社祭
写真:客人社祭
引き続き 客人社祭直會 神事会所
客人社祭の直會。
諸手船神事本祭 社殿・神事会所・宮灘など
13:30 宮司以下昇殿 社殿
宮司以下神職、役前、巫女等社殿に参進。
引き続き 開扉 社殿
宮司 本殿の御扉を開ける。
引き続き 奉幣 社殿
宮司 本殿内に於いて奉幣の儀。
引き続き 上ノ神楽 社殿
巫女舞2座。
引き続き 神鬮 社殿
宮司「みくじ」によって乗船者を決定する。
真劔持ち…2名(両當屋があたる)
大櫂…2名(上官より選ばれる)
大脇…2名(客人當・上席休番があたる)
櫂子…12名(準官より選ばれる)
写真:神鬮
引き続き 宮灘下向 参道
宮司以下宮灘へ下向。
写真:宮灘下向
引き続き 諸手船に分乗 宮灘
大櫂以下「一」「二」に別れて分乗。
引き続き 三度乗り戻す 宮灘
先ず、客人山麓まで漕ぎ進め、客人社に拝礼。
次、三度に乗り戻す。
次、真劔持ちは真劔を奉納。
写真:三度乗り戻す
写真:三度乗り戻す
引き続き 應答祝言 宮灘
大櫂 「タカー三度、乗って参って候」。
宮司 数々の祝言を述べ「タカー三度、めでたう候」と結ぶ。
写真:應答祝言
引き続き 三度乗り戻す 宮灘
引き続き 帰殿 参道
総員 宮灘より社殿に帰る。
引き続き 閉扉 社殿
宮司 本殿の御扉を閉じる。
引き続き 御供頒賜 社殿
宵祭より献上した供えを撤し、一部を役前上準官に頒賜する。
写真:御供頒賜
引き続き お慶びを申す 社殿
両當屋付きの上官一名ずつ 宮司の前に進んでお慶びを申す。
引き続き 退下 社殿
総員社殿より退く。
引き続き 真魚箸式 神事会所
古式直會の儀。宮司を前に世話人が箸で鯛を押さえ、木で作った包丁で鱗を落とし、腹を捌く。手が直に魚に触れてはならない。
写真:真魚箸式

Q&A

トーメーとは何ですか?
トーメーは「トーメー」と言いながら港内を巡り、周囲に「神事がはじまるので、専念してください」という周知伝達と注意喚起の意味があります。
※古語に「専(たくめ)」という言葉があります。これは、「そのことだけに集中する」とか「それ一筋」などの意味があります。トーメーは「たくめ」が音変化して「とうめ」になり、そして「トーメー」になったと推測されます。
※このほか、當屋を「頭前(とうまえ)」と呼ぶ地域もあり、これを語源とする説もあります。
諸手船神事の直前に行われる「客人社祭」とはどういったお祭ですか?
客人社とは、美保神社末社のひとつであり、大国主神をお祀りする社です。客人社祭は、毎年の末社例祭であるとともに、これから諸手船神事を行うことを大国主神へ奉告する祭でもあります。
※諸手船神事は、大国主神のもとより遣いの神が美保の地へ訪れ、事代主神が承諾される故事に由来します。
諸手船に乗船する真劔持ち(まっかもち)・大櫂(おおがい)・大脇(おおわき)・櫂子(かこ)とはどういった役ですか?
真劔持ち 真劔を持つ人のことをいいます。両當屋が務めます。
大櫂 舵取りで船長。上官より「みくじ」によって1名ずつ当たります。
大脇 大脇の補佐役。大櫂が事故にあった場合、その代役を務めます。そのため、櫂子の烏帽子とは違い、大櫂と同じ烏帽子を被ります。「一」は客人當、「二」は上席休番が務めます。
櫂子 諸手船の漕ぎ手。準官より「みくじ」によって6名ずつ当たります。
真劔(まっか)とは何ですか?
剣を模った祭具。遣い神の「しるし」であると同時に、諸手船の中に悪霊が入らないためのものです。
諸手船は二艘ありますが、それはどうしてですか?
当社に本殿が二つあるからです。青柴垣神事の各行事と同様に諸手船神事でも両殿同儀で神事を齋行しています。
應答祝言(おうとうしゅうげん)とは何ですか?
宮司は大櫂と対面して合拍手(天逆手を表現)した後に、天壌無窮の御神勅をはじめ数々の祝いの詞を述べます。

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