波剪御幣(なみきりごへい)
波剪御幣は非常に古くから伝わっている霊験あらたかな御幣で、宝暦3年(1753)『出雲國三穂両宮縁起』にも、「海上にて風波はげしきときは、波きりの御幣を立てれば波わかりて其難を凌ぎ、くらきに迷えは神燈を乞、山を願いて無難に入津し、すべて海上の通路は此御神の神秘にまかせ奉るなり」とあって、そのご神徳は、ただ海難のみならず、病難・火難・水難・風難など多方面に及んでおり、この御幣で「おかげ」を受けられた方々の例は枚挙に遑がありません。
この御幣は4月7日の青柴垣神事に先立って参籠(さんろう)中の宮司が奉製の上、神事の当日には唐櫃に納めて海上の御船にてご霊験を戴き、さらにご本殿奥深く奉安します。
波剪御幣と寶栄丸
授与の方法
この御幣は年間授与の体数に制限があります。ご希望の方は初穂料を添えて社務所へお申し込みください。
当社では毎月1日の月首祭後に神鬮(みくじ)によってご希望の方の中から授与者を決定いたします。一度申し込んであれば、神鬮に当たるまで再度申し込みの必要はありません。
なお、4月7日例大祭及び青柴垣神事の当日は神鬮によらず、お申し込みの方全員に授与致します。
奉安と霊験を戴く方法
平素、御幣は神棚におまつりしておきます。
特にご神徳を受けたい火急重大な時は御幣を取り出し、開封します。その後、両手で捧げ持ち心中祈願のうえ、左右左と祓(はら)ってご神徳を戴きます。病難の時には病人を祓い、火水風難の時には屋上に立て、船舶ならば舳先に立てご神徳を受けます。
再封の方法
この様に開封してご神徳を戴いた御幣は、ご神前にお礼を申し上げると同時に再封(元のように直す)を申し出られれば謹封し、篤く祈願の上、再び授与いたします。再封をお申し出の際は必ず開封の年月日、時刻、場所、その理由及びご神徳の概略を書いて下さい。
※当社以外で授与あるいは再封することはできません。
波剪御幣の初穂料 | ¥50,000 | |
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波剪御幣の再封料 | ¥20,000 | |
荷造書留小包料金 | ¥1,000 | |
お申込み用紙 | お申込み用紙 (PDF:25KB) 郵送またはFAXでお申し込みください。 |
月次御幣(つきなみごへい)
当社では古来より月次祭(毎月7日)の日にご神前(拝殿)の御幣を新しく取り替える定めになっております。この御幣は大神様へのお供えものであると同時に、ご神霊の依代となるもので、当社独特の御幣です。また、この襲(かさね)の色は四季の遷りかわりをそれぞれの月の草木などの色目に托して美的に表現したものです。
ご希望の方には授与用の御幣を頒布しております。
ご神札と同様にご家庭の神棚におまつりし、月々敬神の念を新たにして下さい。
※前月の御幣を遡って授与することはできません。
初穂料 | 1体 | ¥2,000 |
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12体 | ¥20,000 ※毎月7日月次祭で祈願した後に郵送いたします。(送料込み) ※ご神札は含まれません。 |
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御幣立て | ¥5,000 | |
お申込み用紙 | お申込み用紙 (PDF:20KB) 郵送またはFAXでお申し込みください。 |
襲(かさね)色目の例
月区分 | 名称 | 襲〈表〉 | 襲〈裏〉 | 備考 |
1月 | 梅重(うめがさね) | 白 | 蘇芳 | 恒例 |
2月 | 柊(ひいらぎ) | 白 | 青 | 恒例 |
3月 | 紅梅(こうばい) | 蘇芳 | 紫 | この外数種 |
若草(わかくさ) | 薄青 | 青 | ||
4月 | 桃重(ももがさね) | 白 | 紅 | この外数種 |
櫻重(さくらがさね) | 白 | 赤 | ||
5月 | 裏山吹(うらやまぶき) | 黄 | 紅 | この外数種 |
花山吹(はなやまぶき) | 朽葉 | 黄 | ||
6月 | 早苗(さなえ) | 青 | 青 | この外数種 |
花橘(はなたちばな) | 朽葉 | 青 | ||
7月 | 杜若(かきつばた) | 二藍 | 萠黄 | この外数種 |
檜皮(ひわだ) | 紫 | 萠黄 | ||
8月 | 月見草(つきみそう) | 黄 | 朽葉 | この外数種 |
百合(ゆり) | 赤 | 朽葉 | ||
9月 | 青紅葉(あおもみじ) | 青 | 朽葉 | この外数種 |
桔梗(ききょう) | 二藍 | 青 | ||
10月 | 萩(はぎ) | 蘇芳 | 青 | この外数種 |
鴨頭草(つきくさ) | 青 | 二藍 | ||
11月 | 黄紅葉(きもみじ) | 黄 | 蘇芳 | この外数種 |
莟菊(つぼみぎく) | 紅 | 黄 | ||
12月 | 枯野(かれの) | 黄 | 白 | この外数種 |
残菊(のこりぎく) | 黄 | 薄青 |
※御幣の重ね色目はその年その月によって様々で、 前年の12月に神鬮(みくじ)により決定します。
昇運鯛守(しょううんたいまもり)
ご祭神のえびす様は手に「鯛」を、三穂津姫命は「稲穂」をお持ちになっていらっしゃいます。このお守はそれぞれの神様の象徴を模した諸願成就のお守で、「鯛」が「稲穂」をくわえた図柄になっております。
昇運鯛守の初穂料 | ¥1,000円 |
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